ターゲットにより効果的なキャンペーンを行おうとするときに重要なのが消費者をセグメントすることである。そのセグメントの方法にもいくつか種類がある。今回は条件別にそれを見ていく。

サイコグラフィック属性

消費者の行動に影響を与える心理的要因に着目した顧客セグメンテーションの一種のことである。これには、消費者の価値観・性格・信念・ライフスタイルなどが含まれる。つまり、マーケティング担当者は、人々がどのような動機で意思決定を行うのかを理解することができる重要な指針である。サイコグラフィックデータを理解することで、企業はより深くターゲットの心に響き、より的を射たマーケティングキャンペーンを行うことができるようになる。実際、サイコグラフィックをマーケティングに活用することで、売上が5~15%増加するという研究結果も出ているほどだ。

デモグラフィック属性

消費者の人口統計学的分類に着目したセグメンテーションの一種であり、年齢・性別・収入・教育レベルなどが含まれる。マーケティング担当者は、デモグラフィックデータを使用してターゲット市場をセグメント化し、よりターゲットを絞ったキャンペーンを実施することができる。

ジオグラフィック属性

消費者の地理的要因に着目したセグメンテーションの一種であり、居住地域・国・文化などが含まれる。小売・飲食・不動産業界など「エリアマーケティング」が重要となる業界でよく使われるセグメンテーション軸であり、地理的データを使用してターゲット市場をセグメント化することでよりターゲットを絞ったキャンペーンを実施することができる。

ビヘイビアル属性

消費者の購買習慣に着目したセグメンテーションの一種であり、購入履歴・利用頻度・価格感度などが含まれる。例えば、自身が何かの販売を担っている立場だとしたときに、この属性を用いれば以前購入したことがある顧客をセグメントすることができ、その人たちに特化したマーケティングキャンペーンを行うことができる。